Story

千々に分かれた大陸を久々に統一した者がいました。その名もヨッフム・エルルミュテル。
しかし抵抗勢力はまだテロ活動を頻繁に行っていました。

そんな折、王立科学院院長のリュネット・フォルミュールによってエルルミュテルの古文書『ヴォルペルディンガー』が解読されました。『ヴォルペルディンガー』によると、妖精から取れる燐粉を使うことで伝説の魔獣、ヴォルペルディンガーの力を手に入れることが出来るということなのです。
抵抗勢力を抑えるための圧倒的なパワーを欲していたヨッフム王はこれに飛びつき、莫大な資金を科学院に与えてヴォルペルディンガーの研究を命じました。

ほどなく王立科学院は実験体にさまざまな特殊能力を与えることに成功していきます。

しかし妖精から取れる燐粉は非常に少なく、すぐに使い果たしてしまいました。
彼らは燐粉を使い果たすたびに、新たな妖精を捕まえようと森を焼き払い、妖精の集落を襲い、大勢の妖精を捕まえて連れ去っていきました。

王様を伝説のヴォルペルティンガーにする技術を手に入れるまであと少し…。
そのころには妖精のほとんどが森から姿を消し、残る妖精の里も1つだけになっていました。

最後に残った妖精の里にも魔の手がすぐ近くまで迫っていました。
この状況を打開する方法はただひとつ――少数部隊による首都の奇襲のみ。

妖精たちの長「ブランツィフロール」は里の結界を強化するために里に残り、妖精たちから魔法の使い方を教わった「エアリエル」と「ネーベル」は妖精のうち戦える者を率いて、道々攫われた妖精を奪還しながら王立科学院を奇襲することになりました。

そんなお話。